■入居者のこだわりや要望
■生活感のないすまい
■1F店舗
■階段
■TOPライトで採光を確保(敷地が3箇所かこまれている)
■将来的に変えられる
■入り口2箇所
■駐車場
■中庭
今回紹介する建物ですが、この家の敷地面積は14坪。近頃雑誌なで紙面をにぎわしている、「狭小住宅」です。そして、お住まいになるご夫婦の職業は美容師。つまりこの住宅は、1階が美容室店舗、2階以降を居住空間というつくりが前提での設計でした。
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「間取り図」
■建物外観
DAY/NIGHT
まず、大きなポイントとして狭小地に立つ建物ということ、次に、店舗があるので、外見を含め、生活感のないすまいというのが必須課題でした。空間、採光をとるため3階建てにし、面積を食わない螺旋階段を採用しました。コンクリートを打ちっぱなしにした外壁と、採光をとるために大きく設けた窓、建物の通りに面して位置する螺旋階段の丸みを帯びた形状は特徴があり、施主の要望を活かせたと思っています。
■採光
採光は壁面の大きな窓と、階段上のTOPライトです。敷地が3方向囲まれているのでなるべくたくさんの採光を効率よくとるために、スチールサッシの枠からすべて設計しました。外観ですが、まずの枠の目地が合うように。そして、デザイン的にも通常のサッシより幅を細くしてシャープに見せています。材質も通常のスチールでは合いませんのでこだわっています。また、将来の改築がしやすいようなつくりにしています。
■長く住むことを考えて
リビングルームのフローリング材は、厚さ19mmのオーストラリア檜を使用。飽きがこない素地をいかしたものをシンプルに配しています。
将来、お子さんの居室が必要になることなどを考え、上階のロフト部分にもう一部屋つくれるようにしています。
■設計で苦労した所や工夫した点など
最初からあった要望の内、「中庭」は美容室店舗内に配しましたが、駐車場はあきらめてもらいました。14坪の敷地の一階に店舗と住宅の入り口、そして駐車場をもうけるのはどうしても不可能でした。結果として、いくつかの部分をあきらめてもらうにいたりましたが、検討の末にムリだったことはオーナーも設計者も納得がいくものです。 |